こんにちは。
本日の記事は、池田樹生コーチの練習取材です!
墨田陸上クラブの練習で、RFFメンバーと一緒に走っているところは、皆さんも何度も見ているかと思います。では、樹生コーチが自身の練習に集中して取り組んでいるところはどうでしょう。
中々見かける機会が無いかと思うので、取材してきました!
この日の練習は、以前、墨田陸上クラブの練習にお越し下さった竹田一平選手と合同練習でした。
パラアスリートでもある樹生コーチ。パラアスリート同士で練習するかと思いきや違いました。
竹田選手と合流してから、樹生コーチが5月中に出場したレースの映像を観て、良い点・悪い点・改善すべきと思われる点などについて話し合っていました。話し合いをしながら、今日何に取り組むか、テーマを決めていました。
当たり前な話かもしれませんが、ただ走って、ただ筋トレをしているわけではないのです。常に、自身の走りについて仮説を立て、どのような取り組みをすれば実行できるか、思考を巡らせているのです。そして、自身で考えるだけでは足りないことを自覚し、そこで他者と共に思考を巡らせ、自身の成長を促しているのでしょう。そのような意味合いもあって、今回の練習は竹田選手との合同練習だったのです。
さぁ、ウォーミングアップが始まりました。私は、パラアスリートのアップを見たことがなかったので、パラアスリートは特殊な動きを行うアップがあるのかな、なんて思っていました。樹生コーチの場合、そんなことはなく、陸上アスリートが共通して行っているような動作でした。この日は、股関節・お尻周りの筋肉を中心に刺激やほぐしを入れてアップしていました。アップ中も樹生コーチと竹田選手は、自身の動きについてや他アスリートの動きなどの話から、自身における最適な動きは何かという話を展開していました。
そして本メニューです。
(30, 40, 50, 60m)×3と120m×2、に取り組みました。一本一本フィードバックや各々の走りの感覚を言葉にし共有していました。
傍から練習を見ていて思ったことは、樹生コーチと竹田選手共に、質問・回答・仮説などあらゆる面で、感覚や感情、哲学を言葉にすることがとても上手いということです。樹生コーチが義足での走りについて竹田選手に質問した際、竹田選手はすぐに仮説を立て、改善すべき動作、その動作を獲得するための練習について回答していました。樹生コーチもその回答から得たヒントを練習の走りですぐに体現していました。言葉を上手く落とし込み且つ表現する力です。
樹生コーチは、先天性で左手の指が三本、右足の膝下と右腕の肘から先がありません。だから、両足が義足でない状態で走る感覚というものが分かりません。それと同時に竹田選手は、〈ない〉という感覚を知り得ることができません。それであるにも関わらず、二人の練習は互いの成長に繋がる良いものでした。
なぜ、二人はそのような練習ができたのでしょうか。
そこを想像・思考してみることで、私たちに何か得られるものがありそうです。
引き続き、お二方を応援しつつ、RFFも頑張りましょう!
(執筆:宮道)
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