10月10日(月・祝)スポーツの日にフクシエンタープライズ墨田フィールドにて、UKC in 墨田を開催しました。
当日は、心配された天候も回復し、大人から子供まで約200名の選手とそのご家族含め、たくさんの方に来場いただき、大盛況の中で大会を行うことができました。
UKC (ユニバーサル・かけっこ・チャレンジ)は、従来の見た目の速さとタイムで順位が決まる陸上競技ではなく、「タイムをポイント化」することによって、年齢・性別・障害の有無など様々な違いを超えて、より多くの人が同じ指標でかけっこを楽しむことができる50m走の大会です。
様々なスポーツ事業を手掛ける株式会社ACCELと、競技用義足を作っている株式会社Xiborgが共同開発したプログラムで、その目指す世界観に共感して今回RFFが主催で大会を開催しました。
「タイムをポイント化する」とはどういうことなのか・・・?
その説明も兼ねて、当日エキシビジョンマッチで、オリンピック2大会出場の高瀬慧さんと、ミッキーコーチことパラアスリートの池田樹生選手(T64/片脚の膝下に欠損があり競技用の義足をつけて走るクラス)が競走しました。
結果は、高瀬さんが6.62秒、池田選手は7.16秒というタイムで、高瀬さんが先着も、ポイントでは高瀬さんが1061pt、池田選手は1069ptと僅差で池田選手の勝利となりました!
これまで異なる条件で走っていた選手たちが同じ指標で公平に競う機会を提供したいと作られたこのプログラムだからこその結果で、これぞUKCの醍醐味というものでした。
以下、当日の様子です。
運営側で、もちろんプログラム内容は認識していましたが、これまで従来の競走する陸上競技に身を置いてきた者からして、当日の様子を見るまではなんだかんだ見た目の速い人が目立ち称賛される空気になるのではないかと思っていました。
その予想に反して、当日は参加者、来場者のみなさんの多くがこの新しい“ポイント制のレース”を純粋に楽しんでいる姿を見ることができ、嬉しい気持ちと共に、新たなかけっこの形に新鮮さと可能性を感じることができました。
また、当日はレース以外にも様々なコンテンツを開催しました。
Run for the Futureは、「人々の可能性を応援する」をクラブ理念に、走りで未来を切り開いて行って欲しいという想いのもとに活動をしています。
陸上競技を通して、自分と向き合うこと、また同じ競技場にいる友達やまわりの方たちとの関わり合いを通して社会性を身につけながら様々な意味での価値観を広げていって欲しいと思っています。
今回は従来の競走とはまた違った競走に触れたことで、“公平さ”について体感し、考えるきっかけになったのではないでしょうか。
Xiborg遠藤代表は、「UKCはまだまだ出来立てのプログラムであり、これからもっと多くの人に参加いただきデータを集めながら、より公平なルールについて議論を深めていきたい」と仰っていましたが、ぜひまたみなさまと一緒に私たちも一緒にこの新たなかけっこの形を作っていけたらなと思います!
※遠藤代表の想いが書かれたこちらの記事もぜひお読みください。
改めまして、この度ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
今回のゲスト、池田樹生選手も練習&指導しているRFF墨田スクールは随時体験を募集しております(ふだんの練習の様子はこちら)。
ご興味がおありの方は、ぜひ一度お気軽にお越しください!
文責:三輪