みなさん、こんにちは!
三輪です。
6月に入り、徐々に梅雨入りが近づいてきますね。
梅雨だるという言葉があるように、じめじめと蒸し暑く、雨が多い日が続くことで体調不良を感じる方も増えてくる時期です。
みなさん、疲れをためないようリフレッシュの時間も入れながら、元気に過ごしましょう!
さて、スクール活動ですが、墨田も多摩も引き続き元気に活動しています。
墨田、多摩両スクールとも少しずつ人数が増えてきていますが、最近ご連絡いただく内容として次のような内容がありました。
・「マラソンをしていてこれまで自分一人でやっていたけど、ステップアップのために一から走り方を教えてほしい!」
・「サッカーをしていて、サッカーに生きるスプリントを身につけたい!」など
他にも類似の内容で、より具体的で、課題意識が明確なお問い合わせをいただくことが増えてきました。
たまたまなのか、SNSをはじめ普段の活動の様子を見て、ここなら何か学べそうだと思って頂くことが増えてきたのかはわかりませんが、いずれにせよ何かご自身のやりたいことを叶えるための練習がしたいという姿勢は素敵で、なにかお力になれればと思いながら対応させていただいています。
人間は、「動機づけ」、簡単に言うと「モチベーション」があるから行動します。
動機づけには、内発的動機づけと外発的動機づけがあると言われています。
内発的動機づけは、ある事象に対する強い興味や関心、探求心で、自分の中から湧き出てくるものです。「もっと速く走りたい!」「楽しい!」というようなもののことで、まさに今に挙げたお問い合わせの内容はこれにあたると思います。
一方、外発的動機づけとは、ご褒美や罰など外からの力に起こるものです。
「ご褒美をもらえるから」「罰ゲームで~したくないから」というようなもののことを言います。
詳しくは書きませんが、以前、デジというアメリカの心理学者が書いた「人を伸ばす力」という本を読みました。
彼の研究によると、人は金銭的報酬などの外発的動機づけよりも、その人の内側から出てくるやる気や好奇心といった内発的動機づけの方が、高いパフォーマンスを継続的に生み出すことができるとのことでした。
そして、内発的動機づけを生み出す重要な要素として「自律性」「有能性」「関係性」の3つの欲求を満たすことが重要であるとしています。
・自律性の欲求:自分の行動は自分で主体的に決めていると思いたい
・有能性の欲求:自分には能力があると思いたい
・関係性の欲求:周囲と良好な関係を築きたい
RFFで掲げているテーマの一つに「自由と規律」があります。
座談会でもお話ししている内容で、以前けいコーチがまとめてくれていたのでこちらも併せて読んでみていただきたいのですが、最低限のルールはしっかりと守りながら、能力や成長段階に合わせてコーチから示される適切な運動課題に基づいて、子供たちが自分で考え、時には仲間と協力しながら練習に取り組むというのが、理想的な教室のあり方だと考えています。
子どもたちが夢中になることや、やる気を持って何かに取り組むことは大人が強制できることではありませんが、彼らが夢中になれる何かを見つけるための手助けをしたり、成長や変化に対して承認してあげることはできると思います。
VUCA時代といわれて久しいですが、変化が激しく、不確実性の高く曖昧な現代だからこそ、子供たちには、まわりに流されることなく、自分の内なる想いに目を向けて、意思をもって主体的に生きていってほしいなと思っています。
余談ですが、私の大学時代の恩師でスポーツ科学研究者の間野義之先生から頂いた言葉に「やる気こそ人生の宝なり」というものがあります。
私の人生における座右の銘ともいえる言葉で、忙しすぎるときや何か迷ったときにこの言葉を思い出すと、自分が今している仕事と、その意味に立ち返らせてくれて、前を向かせてくれる大事な言葉です。
引き続き、みんなで走りを楽しみながら頑張っていきましょう!
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