こんにちは。
今回の記事は、池田樹生コーチと内田直生トレーナーのトレーニングの様子をお届けしていきます。
樹生コーチは、皆さん、お馴染みだと思いますが、今回は墨田陸上クラブ「Run for the Future」の代表トレーナーである内田直生トレーナーも登場です!
以前、「大人の長距離プロジェクト」で身体のケア等の指導に来ていましたね。
内田トレーナーは、新潟県出身で、地元の強豪高校にてサッカーを取り組んでいたスポーツ少年でした。RFFのスタッフ陣で唯一、陸上競技以外の背景を持っている方です。高校卒業後は、スポーツメインのトレーナーを目指し、大学で猛勉強の末、「理学療法士(国家資格)」を取得しました。現在は、スポーツに限らず、企業勤めの方、障害のある方、子どもなど幅広く、持ち前の知識を活かして、より良い生活のためのサポートをお届けしています。(詳しくは、内田トレーナーのInstagramをご覧ください。)
そんな内田トレーナーによるパラアスリートである樹生コーチのトレーニング指導が開かれました。
樹生コーチは、先天性の障害で左手の指が三本、右足の膝下と右腕の肘から先がありません。一般的に確立されているトレーニングというものは、健常者が主として置かれたものであり、樹生コーチには適用できません。例えば、大胸筋を鍛えるためにはベンチプレスが有効ですが、樹生コーチは身体的にバーベルシャフトを扱うことが難しいです。つまり、内田トレーナーは、樹生コーチの身体構造を見極めつつ、科学的に有効なトレーニングを提供する必要があります。
まず、そこで、内田トレーナーは、樹生コーチが述べている走りや身体の改善したいところを聴き出します。樹生コーチは内にある感覚を言葉による外在化を試みます。次に外在化されたものを内田トレーナーが自身の中に落とし込み、科学的視点を織り交ぜながら、解決案を提案していきます。
内田トレーナーは、科学という「普遍」を抑えている人物です。そして、その「普遍」を樹生コーチという「個」に応用しているのです。これは、内田トレーナーが「普遍」と「可変」という力を上手く扱えているからだと思います。
さらには、受け手である樹生コーチ、実は、高校と大学でスポーツ科学を専門に学んでいた過去があり、樹生コーチ自身が科学の受け皿を有しています。だからこそ、テンポよくトレーニングが展開されていったのでしょう。
これはあくまで、「身体」と「科学」を一致させる、もしくは、「科学」が「個の身体」に寄り添う、というところにフォーカスを当てた話です。
上記では語りませんでしたが、今回のトレーニングでは、「心」という精神面の寄り添いも行われていました。
身体面、科学面で適合しているトレーニングといえど、心が追いついていなければ、取り組むのは難しいように思えます。最適な手段が分かっていても、気分的にそれに取り組みたくないなんてことはざらにあります。もしかしたら、その時の気分的に行いたいトレーニングは科学的に不適なものであるかもしれません。
そんな時、皆さんはどうしますか?
一見、意味のない、遠回りをしたかのように見える道のりは無駄であると考えるでしょうか?
科学的視点のみで最適で最短と考えられている道のりは、あくまで科学面だけであると思います。
「科学」「身体」「心」のバランスを上手く保つことも大事であると考えます。
内田トレーナーと樹生コーチのトレーニングは、両者の良さが活かされ、上手いバランスの中で行われていたように思えました。
ナイストレーニングでした!
(執筆:宮道)
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