こんにちは。
今回も引き続き、座談会でお話しした内容をお届けします!
今回は「練習のコンセプト」についてです。
RFFの練習プログラムについて
RFFでは、年齢や目的に合わせた4つの練習プログラムを用意しています。
・CLUB1(低学年/〜小3)
・CLUB2(高学年/小4〜小6)
・CLUB3(中学生以上)
・CLUB4(長距離)
CLUB1(低学年/〜小3)の練習
①「全身で大きな力を出す練習」
ゴールデンエイジ期(5歳〜15歳くらい)の早期に、様々な運動を行いながら、自分の今ある体を使って大きな力が自然と出せるようになる練習を行っています。
例えば、ウォーミングアップでよく行っている「グー・チョキ・パー・ジャンプ」や「バーピージャンプ」などです。肺や筋肉に刺激を入れているだけでなく、全身を大きく使う練習としても取り組んでいます。連続して行うととてもキツイ練習ですが、ペースダウンしても大きく動かすことを意識して取り組めるとより良い練習になりそうですね!
②「片脚で全身を支える練習」
「走る」という動作は、片脚ジャンプの=けんけんの連続です。片脚で自分の身体を支えられるようになることは、速く走ることに繋がっていくものです。正しい位置で接地することがまだできなくても繰り返し練習することで筋骨格系の成長を促し、その後の成長に繋げていきます。
まずは、「けんけん」の獲得から始まり、その後、一歩で進む幅を広くしたり、高さをつけたりと、焦らず徐々に成果を積んでいくことが大事だと考えています。
〈ちょっと別視点から〉
高学年も含めて言えることですが、児童期(小学生頃の年齢)というのは、同じ年齢であっても発達の差がとても開いているものです。青年期(中学生〜高校生の年齢)になると、その発達の差は、心身の成長に伴って、自然と収縮されていきます。そのため、CLUB1(低学年/〜小3)で大事になってくるのは、「できる」「できない」という結果ではなく、「できない」→「できる」という状態に、少しずつ近づけていくための努力を地道に積んでいくことだと思います。いわゆる、「勤勉性」です。また、これを黙々とやっていくのではなく、皆で楽しみながらやっていくことが大切なことであると考えています。
CLUB2(高学年/小4〜小6)
①「多様な練習」
走る練習はもちろん、様々な道具を用いながら、練習に取り組んでいきます。CLUB1で作った土台をもとに、より技術的な練習にも取り組むことで身体に様々な刺激を与え、運動能力の向上を促していきます。
②「考える練習」
一つ一つの動きをより上手にできるようになるために、自分の動きを動画で確かめたり、時にはチームでコミュニケーションを取りながら行うなど、子供たちが自発的に考え、行動し、振り返る練習を行っています。
〈ちょっと別視点から〉
CLUB1でも述べたように、高学年の年齢でも引き続き「発達差」というものがつきまとうものです。ただ、身体の発達は特に自然と収縮されるものです。それを踏まえて考えると、身体の成長ばかりに意識を向けるのではなく、「思考力」の成長に意識を向けることも大事かもしれません。中学生・高校生になって、ある程度発達差が収縮された時、「足りないものを補うことや能力を伸ばしていく」ために、自ら思考し、行動していくことが大切になると思います。その礎として、「多様な練習」を行い「考える練習」に取り組んでいきます。もちろん、「今」という瞬間に意識を向ける、力を割くことも大事です。それと同時に、「未来」を見据えることも大事であると考えています。
CLUB3(中学生以上)
①「TEACHING」から「COACHING」へ
CLUB3で練習に取り組む中学生たちの多くは、学校の部活動に所属しながら、プラスαとしてRFFの練習に取り組んでいる状態です。中学生頃の年齢になると、小学生の頃と比べて、アイデンティティが発達しており、より明確な自己の目標を持ち、練習に取り組むようになります。陸上競技のみならず、野球やサッカーで走りを活かすためにという目的で在籍している子もいます。そのため、個々の目標を達成すべく、個々の課題解決に向けた練習に取り組んでいきます。また、競技面のみならず心理面や生活面など多岐にわたる助言・サポートも行い、更に自身の力の拡大・拡充を目指していきます。
〈ちょっと別視点から〉
上記にも述べたように中高生の年齢になると、アイデンティティに関する課題が必ずのしかかってきます。別の言い方をすれば、「過去・今・未来」の自己について、人生観、社会との関わり、プライベート面など、人それぞれの固有の悩みが出てきます。これらは、「答え」が無いものです。そして、これらは、陸上競技の練習にとって、プラスにもマイナスにもなり、付き合い方が難しいものです。
「走る」だけが、「競技力向上(成長)」に繋がるという単純な時期ではなくなってきます。現実に取り巻く課題は複合的なものであり、それらを対処する力を有していくことも「競技力向上(成長)」に繋がってくると考えられます。
また、課題解決に向けて、直接的介入するというのも違うものであって。だからこそ、「TEACHING」から「COACHING」に寄った練習現場を大事にしています。これは、「能動」や「受動の中での能動」を培うことと捉えられるかもしれません。
CLUB4(長距離)
①「大人の健康促進をメインに」
CLUB4は基本的に大人たちが在籍し、長距離走の練習を通して、健康促進に取り組んでいきます。瞬発力を伴う短距離走の練習では、大きな怪我に繋がる恐れがあるため、無理なく、怪我なく長距離走(有酸素運動)に取り組みます。また、走り方指導に伴い、姿勢や接地(歩き方)を改善していく、動的ストレッチ・補強運動にも取り組みます。
〈ちょっと別視点から〉
他・多世代で一つの物事(陸上競技)を通して、時間を共にするのは、子どもたちや墨田陸上クラブにとってもとても良いことだと思います。走りながら子どもたちの練習を眺めるというのも、スタンドから眺めているというのも、無為な者としていること自体が良い雰囲気を作り上げているという側面があると感じます。実際に走る走らないに関わらず、引き続き、墨田陸上クラブの練習にお越し頂けると嬉しい限りです。
以上が、Run for the Futureの練習コンセプトです!
引き続き、頑張って走りましょー!
(執筆:宮道)
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